リリアとトレイズⅤ・Ⅵ

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自分の気持ちにお上品に悩むな!恋愛なんて、もっと自分に我が儘でいいんだよ!我が儘に自分の気持ちをぶつけて、相手もそれに本気の我が儘で答える!二人のベクトルが重なり合ったときに、そこに幸せが生まれるんだ!


いやあ、これは最高のヘタレ王子ですね(褒め言葉)
トレイズは最後までトレイズだったということで。これで最終巻かもしれないって話なのにっ。
いや、これじゃあトレイズがあまりにかわいそうなので弁護すると、トレイズは彼にできるだけのことをよく頑張った。
周りにもっと凄い人たちがいるから、いつまで経ってもヘタレ扱いされるのかな…と。トレイズ対犯人の戦闘よりも、その前にアリソンがやったことの方が凄いし(苦笑)
そして、犯人にまでリリアとの関係を説教されたシーンで、トレイズに最高のヘタレの称号与えることを自分内で決定したよ。
でも、これは言い換えればトレイズなりにも成長したってことを示す物語だったのかもしれんが。
アリソンのラスト並の盛り上がりを期待してたんだけど、これはこれで子供たちは幸せに暮らせているという終わり方だからいいのかなという気もします。しかし、トラヴァス少佐ほどの人間が、犯人の作戦に気づかないものかということだけは疑問。作者が無理やりトレイズに活躍の場を作らせたようにも見えなくはない…かな?