みずたまぱにっく。3

ハセガワケイスケさんの文章のノリは、詩的で面白い。
「あばうと」で「あやふや」で「ふわふわ」した感じ。
そして、裏のテーマは「やさしさ」のようですね。
彼があとがきでも言っているように色々な形のやさしさがあると思います。

今回は眠り姫な陽向のお話。
マシロと一緒で、ここに来るまで外の世界に目を向けることのなかった似た者同士。
それでも、変わる方が楽しいと知ってしまった二人のお話。
話の展開としては、ネタばれになるので書きませんが、
こういうファンタジーにはありがちなお話ですが、
それを独特のテンポで描くからこそ、読んだ後に「やさしさ」が残るのでしょう。